• 08.ラテンアメリカ先住民の言語と文化を学ぶ

    ――インカ・マヤから引き継がれる言語の今

    ●全5回 ●受講料:16,000円〈U25割:5,000円〉

  • 08ラテンアメリカ先住民の言語と文化を学ぶ

    08ラテンアメリカ先住民の言語と文化を学ぶ

    ¥ 5,000 - ¥ 26,000
    ラテンアメリカの先住民言語や文化に再び注目が集まっています。本講座ではアンデスの音楽ワークショップや先住民言語の再活性化運動の解説、マヤ系言語の一つであるツォツィル語の特徴理解など、幅広いアプローチで先住民言語と文化を学びます。
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    近日公開
  • ラテンアメリカは、20世紀後半からの先住民運動の興隆と先住民の政治的な存在感の高まりで注目を集めました。21世紀に入って、あらためて先住民の言語や文化に注目が集まっています。それぞれの社会で言語の継承や先住民言語の文学のあり方に脚光が当たるとともに、日本でも各地域の先住民言語の知識を持った新しい世代の研究者が生まれています。

    本講座初回は、首都圏で触れられる先住民文化としてアンデスの音楽ワークショップを行います。第2回にはコーディネーターからラテンアメリカでの先住民言語の再活性化運動の最新の動きについて解説します。第3回~5回にかけては、新進気鋭の先住民詩の翻訳論の研究者でもあり、またメキシコの作家マリア・ポニアトウスカの翻訳者としても知られる鋤柄史子さんを講師にお招きします。マヤ系言語の一つであるツォツィル語をとりあげ、言葉の初歩と言語としての特徴を学びつつ、その先住民の社会と文化について考えます。最初の1時間に言葉の導入と練習を行い、後半の1時間で社会文化的な解説をしていただきます。

    ●2025年6月~8月 ●金曜日19:00~21:00 ●全5回 ●定員:25名

    ●開催形式:対面(PARC自由学校教室)またはオンライン(zoom)の選択制

    ※コーディネーターおよびゲスト講師は、原則、教室にお越しいただきます。ぜひ対面参加をご検討ください。

    ※お申込みの際、基本となる受講方法(対面またはオンライン)の希望をご選択ください。なお、ご事情により、適宜切り替えていただくことも可能です(事前に事務局までご一報ください)。

    【講座アーカイブ配信・配布資料の閲覧サービスについて】

    当日参加を推奨しますが、講座終了後、講義内容の録画の視聴および配布資料について、インターネットでご覧いただくことができます(受講生限定公開。原則、2025年度内に限る)。復習や欠席された際にぜひご活用ください。ただし、講師の事情ならびに運営上の都合等によって録画および配布資料の一部または全部の共有ができない場合もあります。予めご了承ください。

    ●受講料:16,000円

    〈U25割:5,000円(先着2名)〉

    ※初めて自由学校連続講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります。

    ●申し込み方法

    上記の「選択する【受講料および入学金】」、「選択する【参加形式】」をそれぞれ選択し「申し込む」ボタンを押すと申し込み画面に進みます。

    ※講座の詳細は、お申し込み・入金まで完了された方に開講日2週間前頃になりましたらご案内いたします。

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    ●講師&コーディネーター:藤田 護 (慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス環境情報学部専任講師)

    ラテンアメリカのアンデス高地の先住民をめぐる研究をしていて、そこで先住民の言葉であるケチュア語やアイマラ語を学ぶ過程で、日本でもアイヌ語を学び、アイヌ語を現代の日常に回復しようとする動きに関わるようになりました。PARCでも以前にアイマラ語の講座を担当したことがあり、その後ケチュア語の神話を読むサークル活動として現在まで続いています。

    ●著作:「『よく生きる(ブエンビビール)』という理念を問い直す――先住民の言葉と視点から何を学ぶことができるか」桑原武夫、清水唯一朗編著『総合政策学の方法論的展開(シリーズ総合政策学をひらく)』慶應義塾大学出版会 2023/「南米アンデス高地における先住民言語と口承文芸のいまと未来」『口承文芸研究』第46号 2023/「口承の物語に現れる人間と動物の関係を読み直す――南米アンデス高地のアイマラ語と北東アジアのアイヌ語の物語テクストから」宮代康丈・山本薫編『言語文化とコミュニケーション(シリーズ総合政策学をひらく)』慶應義塾大学出版会 2023/"El gobierno de Evo Morales y el fantasma del nacionalismo revolucionario del 52 en Bolivia. Hacia una 'indianización' y pluralización del concepto de poder dual de René Zavaleta Mercado." EntreDiversidades 9(1), 2022.

  • ●プログラム

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    6/13(金)

    アンデスのケチュア語の歌や文化を知ろう

    ゲスト講師 Irma Osno(イルマ・オスノ)(音楽家)

    サポートミュージシャン:池宮ユンタ

    首都圏でアンデス先住民文化と先住民言語であるケチュア語について活発な活動を展開し、新たなケチュア語の音楽表現を探るなかで、今年新しいアルバムを発表したイルマ・オスノさんを招き、音楽ワークショップを実施します。リズムのとり方や踊りの簡単なステップも教わります。

    6/27(金)

    いまラテンアメリカ先住民の言語を学ぶ意義

    ラテンアメリカでの先住民言語の存在感の高まりと、その文化表現や再活性化運動の最先端についてアンデス高地を中心に導入的解説を行います。

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    メキシコ・チアパスのツォツィル語を知る

    ゲスト講師 鋤柄史子(研究者・翻訳家/神戸大学)

    ●主著:『記録のマテリアリズム Materialism of Archive―移動/移民とモノをめぐる日墨研究者による対話』(共編著)神戸大学出版会 2021/清川祥恵・南郷晃子・植朗子編『人はなぜ神話〈ミュトス〉を語るのか 拡大する世界と〈地〉の物語』(分担執筆)文学通信2022

    ●参考文献:マイケル・D. コウ『マヤ文字解読』創元社 2003

    7/11(金)

    ツォツィル語とマヤ文字を含めたその表記の歴史

    現在ツォツィル語を含めたマヤ語系言語はローマ字(アルファベット)で表記されます。植民地以前に用いられていた古代マヤ文字にも触れながら、文字の歴史を通してマヤ地域について概観します。

    7/25(金)

    ツォツィル語とその歴史

    ツォツィル語話者によってこの言語が文字として表記されるようになったのは20世紀後半になってからのことでした。当時どんな媒体にどんなことが書かれていたのか、資料を通して先住民文化の復興運動について考えます。

    8/1(金)

    ツォツィル語とその文学(詩人たち)

    近年、ツォツィルの文芸作家の活躍がめざましいです。いくつかのツォツィル現代文学作品や作家たちが描写する世界観に触れることで、ツォツィル社会の現状を見つめます。