• 06.韓国:「文化民主主義」の根っこを学ぶ

    ●全6回 ●受講料:20,000円〈U25割:5,000円〉

  • 06韓国:「文化民主主義」の根っこを学ぶ

    06韓国:「文化民主主義」の根っこを学ぶ

    ¥ 5,000 - ¥ 30,000
    昨年12月に起きた尹大統領による非常戒厳令発令と、それを跳ね返した韓国市民運動の底力に驚いた人は多いのではないでしょうか。大衆運動は文化であり、文化は大衆運動に動員されるという、地続きの関係性が育まれています。韓国の文化と民主主義を根っこから学びませんか。
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    近日公開
  • 2024年12月3日深夜、韓国で民主化以降初めての非常戒厳令が発令されました。尹大統領による暴挙に韓国市民は怒り、行動し、ものの数時間で解除させるに至りました。その姿と民主主義の底力には、驚き、感銘を受けた人も多いのではないでしょうか。

    こうした韓国市民の行動力を育んだもののひとつに、文化の持つ力があります。例えば、「ろうそくデモ」と後に語られてきた、2008年の米国からの牛肉輸入自由化に反対する民衆運動では連日何万人もの人びとが集まり、反対の声を多様な形で表現してきました。日没後の「デモ」を禁止する警察当局に対して、民衆はコミカルなイラストやオブジェなどのアート展、音楽やダンスの発表会という「文化祭」の開催を謡うことで抗議してきました。この当局からの弾圧を回避するための民衆の知恵は、やがて、多様な声の出し方、参加の仕方を促す韓国市民社会のしなやかで強靭な運動のあり方へと根付いたのです。

    大衆運動は文化であり、文化は大衆運動に動員されるという、地続きの関係性が育まれています。2024年のハン・ガン氏のノーベル文学賞受賞につながった骨太な作品をはじめ、近年増々注目を集める韓国文化が持つエネルギーにはそんな背景が詰まっています。今こそ韓国の文化と民主主義の根っこから学びましょう。

    ●2025年6月~8月 ●原則、火曜日19:00~21:00 ●全6回

    会場定員:20名

    開催形式:対面(PARC自由学校教室)またはオンライン(zoom)の選択制

    ※コーディネーターは原則、教室にお越しいただきます。ぜひ対面参加をご検討ください。

    ※お申込みの際、基本となる受講方法(対面またはオンライン)の希望をご選択ください。

    ※受講方法を適宜切り替えていただくことも可能です。

    【講座アーカイブ配信・配布資料の閲覧サービスについて】

    当日参加を推奨しますが、講座終了後、講義内容の録画の視聴および配布資料について、インターネットでご覧いただくことができます(受講生限定公開。原則、2025年度内に限る)。復習や欠席された際にぜひご活用ください。ただし、講師の事情ならびに運営上の都合等によって録画および配布資料の一部または全部の共有ができない場合もあります。予めご了承ください。

    ●受講料:20,000円〈U25割:5,000円〉

    ※初めて自由学校連続講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります

    ※【若者応援!U25割】25歳以下の方は受講料5,000円、入学金免除で受講いただけます。該当する方は、お申し込みの際「U25(25歳以下)」を選択してください。

    ●申し込み方法

    上記の「選択する【受講料および入学金】」、「選択する【参加形式】」をそれぞれ選択し「申し込む」ボタンを押すと申し込み画面に進みます。

    ※講座の詳細は、お申し込み・入金まで完了された方に開講日2週間前頃になりましたらご案内いたします。

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    ●コーディネーター:白石 孝(日韓市民交流を進める希望連帯代表/PARC理事)

    日韓市民交流を進める希望連帯代表、NPO法人官製ワーキングプア研究会理事長、NPO法人日本ラオス子どもの未来理事長など。ソウル市の革新的自治政策をはじめ韓国の民主政権や自治体が普遍的福祉政策を進めていることを日本に紹介する活動を進めている。

    ●主著:『ソウルの市民民主主義―日本の政治を変えるために』コモンズ 2018/『マイナンバー制度―番号管理から住民を守る』自治体研究社 2015

    ●訳書:キム・イェスル著、白石孝 日本語版監修・解説『写真集 キャンドル革命―政権交代を生んだ韓国の市民民主主義』コモンズ 2020


  • ●プログラム

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    6/3(火)

    鼎談:2024・12内乱と韓国市民民主主義

    姜 乃 榮(カン・ネヨン)慶熙大學フマニタスカレッジ講師/研究工房「人」先任首席研究員)

    李 正 連(イ・ジョンヨン)東京大学大学院教授)

    白石 孝日韓市民交流を進める希望連帯代表/PARC理事)

    尹大統領の内乱から非常戒厳令を跳ね返した韓国市民社会の今を知る入門の鼎談。

    コーディネーターの白石さん、貧困問題解決のための地域運動を組織したご経験のあるカン・ネヨンさん、韓国の市民の躍動を支える社会教育・生涯学習の実践についてご著書のあるイ・ジョンヨンさんをお招きし、三権分立の民主憲法から市民文化まで、語り合います。

    ●カン・ネヨン共著:PARC編『コロナ危機と未来の選択―パンデミック・格差・気候危機への市民社会の提言』コモンズ 2021/『どう考える?「みどりの食料システム戦略」』農文協ブックレット 2021

    ●イ・ジョンヨン主著:『植民地朝鮮における不就学者の学び――夜学経験者のオーラル・ヒストリーをもとに』博英社 2022/『躍動する韓国の社会教育・生涯学習-市民・地域・学び-』エイデル研究所 2017

  • 6/17(火)

    市民民主主義と文化運動の現在

    講師調整中

    ろうそくデモをはじめ韓国の街頭集会は市民「文化祭」として開催されています。その背景には、どんな哲学があるのでしょうか?

    韓国で文化民主主義運動に取り組む方にお話をうかがいます。

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    7/1(火)

    映画でたどる戦後韓国民主化の現代史

    成川 彩韓国在住文化系ライター)

    日本でも人気を集めた数々の韓国映画。「ソウルの春」「タクシー運転手」「1987、ある闘いの真実」など、軍事政権と闘った韓国民主化の現代史を映画でたどります。

    ●主著:『映画に導かれて暮らす韓国——違いを見つめ、楽しむ50のエッセイ』クオン 2024/『現地発 韓国映画・ドラマのなぜ?』筑摩書房 2023

    ●参考文献:朝日新聞出版編著『今さら聞けない 現代韓国の超基本』朝日新聞出版 2025/浅羽祐樹編『韓国とつながる 現代韓国像を釣り合いよく捉える』有斐閣 2024

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    7/15(火)

    ドラマから見える韓国社会の今

    成川 彩韓国在住文化系ライター)

    サブスクなどでも大人気の韓国ドラマ。取り上げられるテーマは幅広く、格差社会やフェミニズム等の社会問題にも果敢に切り込む脚本や俳優の演技力など魅力満載です。ドラマを切り口に韓国の「今」に迫ります

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    7/29(火)

    ノーベル文学賞を生んだ「K-BOOK」 韓国文学の旅

    金承福(キム・スンボク)出版社クオン代表)

    佐々木静代韓国書籍書店「チェッコリ」宣伝広報担当)

    日本語で読める8作品を中心にハン・ガン作品の魅力を紹介するとともに、今回の受賞に至るまでに韓国文学の礎を築いてきた多くの先輩作家、現在のK-BOOKブームをけん引する個性豊かな作家たちを紹介しながら「韓国文学」を一緒に旅します。

    ●参考文献:ハン・ガン著、井手俊作訳『少年が来る』クオン 2016/ハン・ガン著、きむ ふな訳『菜食主義者』クオン 2011

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    8/2(土)午後

    市民が権力の主人公になるということ―― ドキュメンタリー映画「私のろうそく」と2024年12.3内乱事態の映像などを観ながら

    白石 孝日韓市民交流を進める希望連帯代表/PARC理事)

    2016年10月からの「キャンドル」闘争にはのべ1,600万人が参加し、政権交代を実現しました。さらに今回の尹内乱事態では若い世代が前面に立ち、新たなキャンドル文化が生まれています。映像や証言を通して、韓国の市民民主主義の実相に迫ります。