
TEL:03-5209-3455 / office@parc-jp.org
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- 14対面講座:<たね>からはじまる無肥料自然栽培2025
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07.アイヌ語の基礎を学びながら
知里真志保の仕事をとらえなおす
●全11回 ●受講料:43,000円〈U25割:5,000円〉
07アイヌ語の基礎を学びながら知里真志保の仕事をとらえなおす
¥ 5,000 - ¥ 53,000
アイヌ語の口承文学はその文化や歴史について、多くの知見を与えてくれます。今年度の講座は知里真志保がまとめた金成マツの神謡の記録に注目し、知里幸恵の『アイヌ神謡集』との違いを考察します。会話練習を通して基礎を学び、口承文学のテクストを読む入口となることを目指します。選択する選択する数量近日公開アイヌ語は、現代においても日常生活の中にとり戻そうとする動きが進められており、またアイヌ語で語られてきた口承文学は、その豊かな物語世界を通じてアイヌの文化・社会・歴史のあり方について尽きせぬ知見を与えてくれます。
今年度のアイヌ語講座では、知里幸恵の弟の知里真志保がおばの金成マツの神謡の記録をまとめた仕事に着目し、その物語としての特徴や知里幸恵の『アイヌ神謡集』との違いについて考えます。講座の前半では簡単な会話練習を通してアイヌ語の基礎的な知識を同時に学び、講座を通して口承文学のテクストを読めるようになる入口までたどり着くことを目指します。
知里真志保に関係する資料はこちらで用意して配布しますが、可能な限り補訂版の知里幸恵『アイヌ神謡集』(岩波文庫)を手元に置いて、随時開いて読んでみてください。
●2025年10月~2026年2月 ●金曜日19:00~21:00 ●全11回 ●定員:25名
●開催形式:対面(PARC自由学校教室)またはオンライン(zoom)の選択制
※コーディネーターは原則、教室にお越しいただきます。ぜひ対面参加をご検討ください。
※お申込みの際、基本となる受講方法(対面またはオンライン)の希望をご選択ください。
※受講方法を適宜切り替えていただくことも可能です。
【講座アーカイブ配信・配布資料の閲覧サービスについて】
当日参加を推奨しますが、講座終了後、講義内容の録画の視聴および配布資料について、インターネットでご覧いただくことができます(受講生限定公開。原則、2025年度内に限る)。復習や欠席された際にぜひご活用ください。ただし、講師の事情ならびに運営上の都合等によって録画および配布資料の一部または全部の共有ができない場合もあります。予めご了承ください。
●受講料:43,000円〈U25割:5,000円(先着2名)〉
※初めて自由学校連続講座を受講される方は別途入学金10,000円が必要となります。
※【若者応援!U25割】25歳以下の方は受講料5,000円、入学金免除で受講いただけます。該当する方は、お申し込みの際「U25割(25歳以下)」を選択してください。
●申し込み方法
上記の「選択する【受講料および入学金】」、「選択する【参加形式】」をそれぞれ選択し「申し込む」ボタンを押すと申し込み画面に進みます。
※講座の詳細は、お申し込み・入金まで完了された方に開講日2週間前頃になりましたらご案内いたします。
●講師&コーディネーター:藤田 護 (慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス環境情報学部専任講師)
ラテンアメリカのアンデス高地の先住民をめぐる研究をしていて、そこで先住民の言葉であるケチュア語やアイマラ語を学ぶ過程で、日本でもアイヌ語を学び、アイヌ語を現代の日常に回復しようとする動きに関わるようになりました。PARCでも以前にアイマラ語の講座を担当したことがあり、その後ケチュア語の神話を読むサークル活動として現在まで続いています。
●著作:「津島佑子『「私」』におけるアイヌ神謡――触発され口承文学化する「私」の揺らぎと広がり」『言語態』第19号 2025/「金成マツ筆録ノートのアイヌ語口承文学テクストの原文対訳及び解釈――金田一京助宛ノート散文説話「雪狐のカムイ(upas cironnup kamuy)」」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第26号 2024/千葉大学アイヌ語研究会編『沼田武男「採訪帖」―アイヌ語十勝方言テキスト集』国立大学法人千葉大学 2021/藤田護「時代を超えて旅をするアイヌ語の書かれた言葉たち―知里幸恵、金成マツ、知里真志保、金田一京助」『K』(Knit-K発行 第1号 2021)/藤田護「その一瞬に死に、その一瞬を生きる――津島佑子『黄金の夢の歌』における英雄叙事詩・記憶・死者の追悼」『人文研究』第201号 神奈川大学人文学会 2020
●参考文献・サイト:
知里幸恵編訳『アイヌ神謡集』
中川裕『ニューエクスプレスプラス アイヌ語』白水社 2021
●プログラム
10/3(金)
アイヌ語を話してみよう(1)相手と知り合う/言語の「再活性化」について
基本的な動詞、疑問詞、格助詞とともに、アイヌ語に特有の「人称接辞」というものについて学びます。言語の再活性化について近年議論されていることを解説・考察します。
10/10(金)
アイヌ語を話してみよう(2)日常的な動作を表現する/金成マツがのこした記録
食事する、眠る、仕事するなどの日常の基本的な動作を表現するアイヌ語を学び、動詞の単数形と複数形の違いや命令形の形について学びます。知里真志保のおばの金成マツが書き記した膨大な記録の特徴を概観します。
10/24(金)
アイヌ語を話してみよう(3)身体の部位と痛み/金田一京助、久保寺逸彦、知里真志保
歌を通じて身体部位の名称をアイヌ語で覚え、「○○が痛い」「お大事に」などの日常表現を学びます。名詞の概念形と所属形の違いについて学びます。金田一京助、久保寺逸彦、知里真志保による幌別や沙流でのアイヌ語の記録を振り返ります。
10/31(金)
知里真志保をとりまく人びと――知里幸恵、金成マツの親族として繋いでいきたいこと
ゲスト講師 木原仁美(アイヌ文化交流センター所長・知里幸恵銀のしずく記念館館長)
知里幸惠や金成マツはこれまで様々に我々の社会に影響を与え、今日でも盛んに脚光を浴び、議論され続けています。講師から、銀のしずく知里幸恵記念館を通して、また個人としても、自身の先達をどのように見ているのか、お話を伺います。
11/14(金)
アイヌ語を話してみよう(4)「1人称複数」と「4人称」に慣れよう/幌別の神謡と沙流の神謡
アイヌ語の大きな特徴である4人称について、その「相手も含めた私たち」を示す用法と、不定人称と呼ばれる一般的な事柄を話す用法について学びます。幌別と沙流で似た神謡が記録されている場合をとりあげ、その特徴を考察します。
11/28(金)
アイヌ語を話してみよう(5)「~したい」を表現する/神謡と子守歌
アイヌ語の助動詞に慣れつつ、少し長めの文を発音してみることに挑戦します。「うた」というジャンルとまとまった内容をもった子守歌をとりあげ、その神謡との類似や差異を考察します。
12/12(金)
知里真志保の「アイヌの神謡(一)」を読む(1)
アイヌ語のテキストを読みながら、エゾイタチ(雪狐、オコジョ)が主人公である神謡の物語の特徴を考えます。
2026/1/9(金)
アイヌのフチたちの記憶
ゲスト講師 中川 裕(千葉大学名誉教授)
母語話者の語るアイヌ語の世界を、講師の出会ったフチ(おばあさん)たちの人となりとともに紹介し、講師が今アイヌ語を後世に残す活動をしていることの思いについて語ります。
●主著:『ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化』集英社新書 2024/『ニューエクスプレスプラスアイヌ語』白水社 2021
●参考文献:『アイヌ語広文典』白水社 2024/『アイヌ語をフィールドワークする』大修館書店 1995
1/23(金)
知里真志保の「アイヌの神謡(一)」を読む(2)
アイヌ語のテキストを読みながら、人間が主人公である神謡の物語の特徴を考えます。
11/30(金)
樺太(サハリン)における知里真志保
ゲスト講師 北原モコットゥナㇱ(北海道大学アイヌ・先住民研究センター教授、北海道大学アイヌ共生推進本部兼務教員)
知里真志保は長い期間をサハリンで過ごし、樺太アイヌ語の記録を多く蓄積しました。その記録の整理にあたってきた講師から、樺太のアイヌ語と知里真志保について学びます。
●主著:『アイヌもやもや 見えない化されている「わたしたち」と、そこにふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。』田房永子(漫画)303BOOKS 2023/『ミンタㇻ1 アイヌ民族27の昔話』(共著)北海道新聞社 2021
●参考文献:佐藤知己、北原モコットゥナㇱ、イヤスシリヤ「北海道キャンパスガイドマップ」のアイヌ語併記作業について:翻訳と脱植民地化に関する議論をめぐって」『アイヌ・先住民研究』(2)2022年3月北海道大学アイヌ・先住民研究センター/北原モコットゥナㇱ「ヤランガに雁のとまる時 アイヌ文学とジェンダー」『Arctic Circle』127号 北方民族博物館 2023
2/13(金)
知里真志保の「アイヌの神謡(一)」を読む(3)
アイヌ語のテキストを読みながら、和人が主人公である神謡の物語の特徴を考えます。
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